エアレーション時期にオススメは?

まもなく、ハワイのゴルフ場はグリーンにエアレーションを行う時期に入ります。
末永く元気な芝を保てるように、その根を活性化させるため、
踏み固められた土壌の通気性と浸水性を良くする作業ですが反面、
グリーン上は穴だらけ砂だらけになってしまい、プレーには適さなくなります。
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ハワイでは、そんなことを気にすることもなくプレーする人たちもいるのですが、
日本からの観光客は、せっかく素晴らしいグリーンを期待されてお見えになるのに、
いくらゴルフ場のメンテナンスのためとは言え、これは非常に残念な話でして、
その対応に追われるゴルフツアー会社泣かせの時期でもあります。

通常は年二回、四月と九月の前後に実施するコースが多いものの、
芝の状態が良いと判断された場合には、実施を見送ることもあります。たとえば
2012年春の場合、コオリナGC、カポレイGC、ロイヤルクニアCCなどは実施しません。
他のコースが軒並みコンディション不良となるなかで、
これらのコースは、この時期のプレーに適していると言えるでしょう。


そこで今回は、前回から引き続いてロイヤル・クニアCCの話題になりますが、
なぜ今春はグリーンのエアレーションを行わずに済むのか、
再びロイヤル クニアCCのマネージャー山岸さんから、お話を伺うことにしました。
Mr. Yamagishi 005b

それによれば、グリーンとフェアウエイの土壌と芝生の組織サンプルを
USGA公認のラボに送り分析してもらった結果、
窒素、リン酸、カリウム、マグネシウム、ナトリウムなどなどの含有量がすべて
基準値以内に収まっており、エアレーションをする必要がないとの結論を得て
今春の実施を見送ることにしたそうです。

難しい話は避けますが、こうした有機物の堆積は土壌の通気性と浸水性を損ない、
健全な芝の根の生育にはマイナスに働くのです。

一般的にハワイでグリーンのエアレーションと言えば、コアリングを行います。
コアリングとは、1センチ程度の円筒形に芝を根元ごと数センチ間隔で抜き取る作業
のことで、抜き取った際に残った穴が、土壌の通気性と浸水性を良くするのです。
しかし、センチ単位の穴があくわけで、フェアウェイならともかくグリーンでは、
プレーに大きな影響を及ぼしてしまうものです。

しかも、この作業の後には、通気性や透水性を保持するために、
グリーン上に砂が全面に撒かれます。
この砂まきは、芝の回復を早めたり、活性化を促したり、乾燥防止などのためですが、
それにより、冒頭の写真の通り、ますますグリーンはプレーに適さなくなります。

これに対してロイヤル クニアCCでは、2011年からスパイキングと呼ばれる作業を
4?6週間単位で行ってきました。

このスパイキングとは、太さ約8ミリ、長さが20?35センチ位の針状の細い櫛を
芝の土壌に突き刺していく作業です。大きなフォークを突き立てていくと想像して
ください。これにより地中の有機物の堆積が行われにくくなり、
根の生育が妨げられることもなくなっていく効果を得られます。
Venting-ProCore in action

スパイキングでは大きな穴はできず、コアリングに比べ芝は早く回復しますし、
何よりゴルファーにとってプレーに支障が出ないのがうれしい話ですね。

その他にも、やはりマネージャーの山岸さんからの受け売りですが、
ロイヤル・クニアCCのグリーンは、面積は広い代わりに大きな起伏があるので、
オンしても簡単にインとはいかず、しっかりラインを読んだのに外したのは、
グリーンのメンテナンスが悪いせいだと言われないように、
均一なカットを維持すべく細心の注意を払っているそうです。

また、バンカーは100数個もあり、
いずれも単純な円形や楕円ではなく、ヒトデのようなデザインなので、
ナイスアウトをしたと思ったらバンカーの縁にひっかかってボールはコロコロ逆戻り
ということのないよう縁の刈り込みを徹底しておこなっているとか。
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あと、日本からのかたがよく気にされるクラブハウス、
2003年にオープンして以来、未だに仮設のままなので、
この物理的ハンディをはねのけるべく中身で勝負ということで、
プロショップには経験豊かな目利きの日本人女性バイヤーを配し、
トップゴルフファッションを価格を抑えて揃えていて、
なかでもロゴマークの「蜂」を刺繍したオリジナルグッズは女性から「キュート!」
といわれて人気を博していると伺いました。
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この話に関しては、情報通の元ゴルフ場マネジャーのヒサコさんに、
改めて紹介してもらうことにしましょう。

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