1週間に1ホールずつエアレーション

Aloha! 元ゴルフ場マネジャーのヒサコです。

ハワイの殆どのゴルフコースでは 春と秋の2回グリーンのエアレーションを
しますが、秋のエアレーションは大体9月から10月に掛けて行われています。
この時期にハワイに来られているゴルフアーの皆様は既にご存知だと思いますが、
通常は、週明けの2日間に18ホール全てのグリーンのエアレーションをするので、
平常な状態に戻る迄には、その後少なくとも3〜4週間はかかります。

そんな中、フクロウのロゴで知られているコーラルクリークゴルフコースでは、
ここ数年程前から「1週間に1ホールずつエアレーション」をしているのです。
これはとてもユークな方法で前例のない事なので、理由を探る為早速出掛けて行って
グリーンキーパーに話を伺う事にしました。
Coral Creek 歓迎サイン


私が行ったのはエアレーションを始めて2週目の月曜日でしたので、
その日は2番ホールのグリーンのエアレーションが行われていました。
グリーンキーパーのキムさんの案内で現場に向かう途中、
1週間前にエアレーションをしたという1番ホールのグリーンを見せて頂きましたが、
驚きました。とても1週間しか経っていないとは思えない程の回復ぶりです。
#1グリーン

#1グリーンのエアレーションの跡をクロースアップしました。
パットをする時には余り気にならないくらい、回復しています。
#1グリーン・クロースアップ

キムさんにその秘訣を聞いてみると、
「回復を早める為に、エアレーションの1か月程前から
芝の肥料の分量(回数)を増やし根を丈夫にしておく」のだそうです。
そうすると、エアレーション後の芝の回復も早いそうです。

1番ホールのグリーンもあと1週間も経つと、殆どプレーに影響がない位
スムーズになっているというお話でした。

最初に機械でグリーンに小さな穴をあけ、その後砂をまいてその穴を埋めて行く
のですが、掘り起こされた土を作業員が手で機材を作動しながら
丁寧に取り除いて行くのです。

グリーンに穴をあけて掘り返した土
#2エアレーション

機械を手で引っ張りながら、丁寧に掘り起こしています
#2エアレーション2

#2エアレーション3

盛り上がった土を外に押し出して、表面を滑らかにする作業
#2エアレーション4
#2エアレーション6

コーラルクリークには常時エクストラホールが1つあって、
エアレーションの作業をする月曜日のみ、このエクストラホールをオープンします。
そしてその翌日には又、エアレーションが終わってすぐのホールを使用するので、
勿論3〜4日はプレーに影響がありますが、残りのホールはいつも通りのグリーン。
プレーヤーからも不満の声は殆ど聞かれないそうです。

2番ホールのティーグランドには
「本日このホールはクローズしているので、代わりに14Aをプレーして下さい」
というサインが立ててありました。
サイン

R0010679b

この秋にエアレーションをするのはフロントの9ホールだけとの事ですが、
勿論この方法で18ホールというのは、ちょっと無理かもしれません。
9ホールだけでも9週間掛かるのですから、、、
でもこれはハワイの、この気候だからこそとれる方法でしょうね。

この後、キムさんはこの方法にたどり着く迄の経過と
その理由を話してくれました。
グリーンキーパー キム氏

以前は他のゴルフコース同様、2日間で18ホールを一度にエアレーションしていたそう
ですが、ある年から一週間に6ホール毎,又は3ホール毎と色々トライしてみた結果、
現在の方法がベストだという事になって「1週間に1ホールずつ」エアレーションをする
事になったのだそうです。
そして、それがベストな理由を尋ねると意外な答えが返って来たのです。
「今の時期、殆どのコースがエアレーションをしているので、この時期に海外から
ハワイに来たゴルフアー達は、何所のゴルフコースへ行ってもでこぼこなグリーンで
プレーをしなければなりません。
それでは折角遠くから来てくれたゴルフアーの皆さんが気の毒だ、だからせめて
ここだけは1〜2ホール以外は良いグリーンでプレーしてもらえるようにと
この方法をとっています。お客様からも結構好評で、苦情は殆どありません」と。

グリーンキーパーになる前は造園会社を経営していたというキムさんは、
芝に関してプロであるばかりでなくビジネスマンでもあったのです。

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